小川未明


  • 青空文庫名作文学の朗読 朗読カフェSTUDIO 
    二宮隆さんの朗読です。
    小川未明 
    ある男と牛の話

  • 眠い町

    小川未明

     この少年は、名を知られなかった。私は仮にケーと名づけておきます。
     ケーがこの世界を旅行したことがありました。ある日、彼は不思議な町にきました。この町は「眠い町」という名がついておりました。見ると、なんとなく活気がない。また音ひとつ聞こえてこない寂然とした町であります。また建物のといっては、いずれも古びていて、壊れたところも修繕するではなく、烟ひとつ上がっているのが見えません。それは工場などがひとつもないからでありました。